「COOL!!」と喜ぶ外国人観光客
IT系企業に務める30代男性Bさんは年収約460万円。浅草橋と秋葉原の間にある賃料13万円、1DKのマンションを契約している。一般的な30代独身男性にしては高い賃料の物件を選んでいる。
「元々秋葉原が好きで、賃料9万円のマンションに住んでいたのですが、最近同じマンションでよく外国人の姿を見かけるようになったんです。調べたら、隣の部屋がこっそり『民泊』をやっていた。これは自分でもできるんじゃないかと、もっと駅に近く、広いマンションを借りる事にしたんです」(Bさん)。
一回り広い部屋に移ったBさんはインテリアを揃え、民泊サイトに登録した。「マンガや雑誌、ゲームなどを完備した部屋にしました。もともと自分が住んでいた部屋にあったアイテムにちょっと買い足した程度です。宿泊料は一泊10000円程度に設定したんですが、『COOL! こういうジャパニーズオタクの部屋に泊まりたかったんだ』と申込が相次ぎ、現在では月20日くらいは予約で埋まります」とBさんは喜ぶ。予約数の多さから、現在Bさんは千葉県の実家に転居し、マンションは民泊専用として運用している。「法律上グレーなのは承知の上ですが、いま稼げるならチャレンジしたかった」とリスク覚悟で賃貸を続けている。
もちろん「アキバが好きだから」住む人も…(次のページに続く)