1月19日(金)3Dスキャン・データ制作などを手がけるアシストは、フィギュア原型の3Dスキャンサービス「デジナル」を開始した。このサービスを利用して、アナログで制作されたフィギュア原型をデジタル化すれば、パーツの微調整やサイズ変更、デジタルデータ上での修正が可能になる。
現在フィギュア原型の制作においては粘土やパテを使用するのが主流。しかし昨今は3Dプリンターの普及もあり、デジタルデータ上でフィギュアの原型制作をする原型師も増えている。手作業ならではの細かい造型はアナログにまだ及ばない部分もあるが、サイズ変更や、パーツをこまめに仮組みしてのチェックなどは、圧倒的にデジタルのほうがスピーディー。そんなデジタル原型のメリットをさらに身近にさせてくれるのが「デジナル」のサービスというわけだ。
スキャンは解像度(最大)0.017mm、測定精度(最大)0.022mmという高精細3Dスキャナーで行う。フルカラーでの撮影にも対応しているため、色情報もしっかり残せるのも特徴だ。そのため、原型だけでなく彩色済みの完成品も3Dスキャンすることが可能となっている。「過去に制作したフィギュア原型も、時間とともに色や素材が劣化していってしまう。デジタルデータで残しておけば、形と色をほぼ再現できる」とアシスト担当者はメリットを話す。高性能な3Dプリンターを使えば、高いクオリティで過去作も再現できるという。
サービス利用方法は簡単で、アシストにスキャンしてもらいたいフィギュアを郵送するだけ。気になる3Dスキャンの値段は、単純な原型(Aプラン)なら29,800円、標準的原型(Bプラン)なら39,800円、複雑な原型(Cプラン)の場合は49,800円という設定。同社HPに転載してもいいスキャンデータの場合は、1万円分のキャッシュバックサービスを受けられる。