10月27日(金)講談社と3DCG制作会社「ポリゴン・ピクチュアズ」は、2社合同でVR(バーチャルリアリティ)を中心としたエンターテイメントの研究・制作会社「株式会社講談社VRラボ」を設立したと発表した。
ポリゴン・ピクチュアズは、アニメ『シドニアの騎士』をはじめ、ゲームでは『ストリートファイターV』『バイオハザード5』『DEAD OR ALIVE 4』などヒット作の制作に携わってきた企業。『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』『トロン:ライジング』『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』など世界でも話題になった作品を制作している。
新会社設立のwebサイトでは
「VR/ARでコンテンツを制作する上でコンピューターグラフィックス表現は欠かせません。この分野において世界トップクラスの実力と広範なネットワークを持つポリゴン・ピクチュアズが、 講談社の目指す『おもしろくて、ためになる』エンターテインメントを更に進化させていくためのベストパートナーであると考え、両社は本合弁会社の設立に至りました。
今後、コミック、アニメ、テクノロジー、新規事業開発の分野で活躍してきた人材を新会社に投入します。近年、講談社の業績において、アニメ映像が大きな武器となっています。特に海外市場における成長は、映像という体験が、言語の壁を超えていく強力な要素となっています」
と、このたびに会社設立に至った経緯を説明している。
代表の森田社長は「講談社のエース」
新会社の代表・森田浩章氏は、2014年より講談社の取締役を務めている人物。ヤングマガジン、モーニング編集部を経て、2004年には少年マガジン編集長に就いた。ヤンマガ時代は、爆発的ヒットを記録した『賭博黙示録カイジ』を漫画家・福本伸行氏と生み出している。また、会社の所在地である東京都文京区音羽 2-12-21は講談社の住所と同一。同社内に新会社のスペースができると思われる。
今後は、CGを駆使した最先端のエンターテインメントを発信してきたポリゴン・ピクチュアズと、長年にわたり多くの物語を生みだしてきた講談社が、お互いのノウハウを活かして、共同で新しい分野でのコンテンツ創出を目指す。また、当初から世界市場をターゲットとした企画に取り組む予定とのこと。今後の展開を注目したい。
企業概要
商号:株式会社講談社VRラボ
代表者:代表取締役社長 森田浩章
主な事業:VR/ARコンテンツ・映像・ゲームなどデジタルコンテンツの企画制作・ライセンスなど
資本金:1000万円
株主構成:講談社(70%)、ポリゴン・ピクチュアズ(30%)
Webサイト:http://www.kodanshavrlab.com