約100組のマニアのグッズ購入や活動成果に触れられるイベント「マニアフェスタvol.2」が、2019年2月16日(土)・17日(日)に東京・秋葉原のアーツ千代田3331にて開催された。2日間で2700名以上が来場し、大盛況のうちに幕を閉じた。
会場内の体育館には、バラエティ豊かなマニアが勢揃い。各ブースの展示作品、グッズや同人誌などは、どれも果てしない好奇心と創作意欲の賜物で、実に見応えがあった。ブースの出展者と来場者がマニアックな話に花を咲かせる様子も見られた。
また、コミュニティスペース、スタジオではトークイベントも行われ、来場者は興味津々に耳を傾けていた。
このマニアの祭典の2日目、17日(日)に1UP情報局が潜入。独自の視点や感性で特定のジャンルを追求し続ける、マニアの方々数人にお話を伺うことができたので、ここに紹介する。
顔ハメ看板にハマるマニア
顔ハメ看板二スト 塩谷朋之
看板を作った人に会って話をすると、作った人の思いがあるので、暖かみ、温もりがあって良いなあと感じるという。興味を持ってからこれまでの16年間で各地の顔ハメ看板に顔をハメ、その数は3,800枚にも及び3年前には著書を出版。
体がはみ出ないようにハマると達成感があり、複数でハマれる看板の場合は、人数が足りないとそこにいる人に声をかけてハマることもあるそうだ。
遊園地や観光地にひっそりあったという印象の顔ハメ看板。しかし近年、顔ハメ看板はSNS向きだということが判明し、1800年代後半に写真の誕生に付随するかのように生まれた顔ハメ看板の150年の歴史上、最大の盛り上がりで次々と顔ハメ看板が誕生しているとのことだ。
「このお店に行ったよ」ということで拡散してもらうため、ハッシュタグが書かれた顔ハメ看板もあるという。
顔ハメ姿を後ろから撮るマニア
裏パネOL・らんちゃん
美人OLのらんちゃんが三脚を立て自ら顔ハメの後ろ姿を撮り続ける。
ブースでは、自身が顔ハメ看板にハマっているところを後ろから撮った写真のポストカードなどを展示・販売。
クスッと笑ってしまうような一言とともに、様々な衣装を着て色んな場所の顔ハメ看板にハマる姿がシュールだった。
河崎実マニア
河崎実(リバートップ)
『いかレスラー』『日本以外全部沈没』『ヅラ刑事』など、奇想天外な作品でコアなファンの心を鷲掴みにしてきた「日本バカ映画の巨匠」河崎実監督もマニアフェスタに参戦。
ブースには河崎監督のデビュー作『地球防衛少女イコちゃん』などの往年の名作のDVDも展示。来場した多くのファンがDVDやグッズを買い求めた。
動物をモチーフにしたヒーロー映画を数々送り出してきた河崎監督だが、現在製作決定している『ロバマン』では、ロバがモチーフになる。
1月23日に68歳を迎えたタレント・吉田照美を主演に迎え、「吉田照美さんの顔がロバに似ているというだけの単純明快なタイトルです」と河崎監督。定年退職した平凡で真面目な男が、ある日を境に変身ヒーローとなって様々な矛盾にぶつかってゆくというストーリーだ。
なお、『ロバマン』クラウドファンディングで2月27日まで支援者募集中。本編DVDが貰えるお得な3000円コースからエンドロールに名前が載る10000円コースやそれより上の吉田照美とのカラオケコースまで用意している。
https://camp-fire.jp/projects/view/123628
河崎監督の新作映画『乳首ドリルの逆襲』
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