12月1日(金)、千葉・幕張「幕張メッセ」でアメコミやハリウッド映画などをテーマにしたポップカルチャーイベント「東京コミコン2017」が開幕した。昨年に続き今回で2回目の開催。オープニングセレモニーでは、俳優の竹内涼真さんをはじめ、イベントのため来日したスティーブ・ウォズニアックさん、スタン・リーさん、カール・アーバンさん、マイケル・ルーカーさんらが登壇。イベントの開催を皆で祝った。
冒頭、挨拶したのは東京コミコン実行委員会名誉会長を務める山東昭子さん。
「ハリウッドから多くの方がいらしてくれました。日本のカルチャーとアメリカのカルチャーが融合した、サイエンスとテクノロジーがつまったイベントを開催できたことを嬉しく思います。(日本での開催は)日本の伝統文化を大切にしながら、新たなテクノロジー、娯楽、文化に力を入れていかないといけない。今回も日本の食やポップカルチャーが発信されるワクワクするイベントになりました」と昨年に比べさらにイベントが進化したことを強調した。
同じく実行委員長・胸組光明さんは「出展社、協賛社、さらにスケールアップして今回を迎えられた。コミコンを是非楽しんでいただきたい」と挨拶。
ゲストで登場した在日アメリカ大使館公使のマルゴ・キャリントンさんは「この場に立つことができて非常に光栄。この後、スティーブ・ウォズニアック、スタン・リーという伝説的なアメリカのクリエーターが登場するからです。昨年のコミコンは成功をおさめた。今年はさらにイベントがパワーアップし、嬉しく思っている」と興奮気味に語った。
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いよいよ豪華ゲストが登場!!
続いて登場したのは、東京コミコンの名誉親善大使を務める人気俳優の竹内涼真さん。「皆さん、アメコミを盛り上げませんか!?」といういきなりの呼びかけに会場からは大声援があがった。「僕はアメコミが大好きで、将来アメコミ映画にでるのが夢です。二年連続で親善大使をでき、本当に光栄です」と締めくくった。
そして司会者の紹介で、いよいよスタン・リーさん、スティーブ・ウォズニアックさんが登場。会場からは大きな声援があがった。今年12月28日で95歳になるスタン・リーさんは「アメコミの生みの親」的クリエーター。1960年代に『スパイダーマン』『X-メン』『ハルク』『アイアンマン』『アベンジャーズ』など、錚々たるタイトルのコミック原作を手がけた。スティーブ・ウォズニアックさんは、スティーブジョブズらとともにアップルを設立したコンピュータエンジニア。東京でのコミコン開催を提唱した人物だ。
その後はハリウッド俳優3人が登場。まず登場したのは、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』『スター・トレック』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどに出演したカール・アーバン。
次に出てきたのは、映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海』出演をはじめ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『モンスターズ・ユニバーシティ』で声優を務めたネイサン・フィリオン。
続いて映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジャンパー』などに出演し、大ヒットTVドラマ『ウォーキング・デッド』メルル役で知られるマイケル・ルーカーさん。
最後は映画『スーサイド・スクワッド』に出演した女優・福原かれんさんが登場。
次々起こるハプニングにステージ上は混乱!?
みな揃ったところで「鏡開き」が執り行われた。ここでハプニングが発生。酒樽が運ばれて来ると、スタン・リーさんは「あれ、蓋が外れているぞ」といわんばかりに木蓋を先に開けてしまう。慌てて山東さんが制止する。
司会者の「せーの」のかけ声で「ヨイショーッ!」と一斉に木槌が振りおろされる。しかし、主に悪役(しかもアクが強い)を演じているマイケル・ルーカーさんは渾身のパワーで木槌を振りおろし、中の清酒が飛び散り、福原さんもびっくり。
さらに、ドヤ顔でいたルーカーさんにキレたのか、御年94歳のスタン・リーさんが近づき、なぜか帽子を奪い取ろうとするカオスな展開に。そんなドタバタもあったが、すべては各界のスターたちによる「ファンサービス」。
もみ合った二人も笑顔でハグし、会場は常に笑いに包まれていた。セレモニー終了後、登壇者たちはサイン会・撮影会会場に移動していった。そんなコミコンは今週日曜日(12月3日)まで開催されている。
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イベント概要
■会期 12月1日(金)〜3日(日)10:00〜19:00(3日は〜18:00)
■会場 千葉「幕張メッセ」9-11ホール
■入場料 3,500円(中高生は2,500円)
「コミコン」とは
1970年、ゴールデン・ステート・コミック・ブック・コンベンションとしてシェル・ドルフを中心に開催されたのが原点で、テクノロジーとポップ・カルチャーのイベントです。アメリカのサンディエゴでは毎年7月上旬に開催され、海外コミック、アニメ、ゲーム、映画と内容も拡大され、 最大13万人が集まる大イベントに発展しています。さらに、コミコンはアメリカのみならず、フランス、イギリス、台湾などでも開催され、世界中で話題となっています。
「東京コミコン」とは
マーベルの名誉会長を務め、「スパイダーマン」や「X-メン」などのコミックの原作者としてアメリカコミック業界に変革をもたらした 「ポップ・カルチャーの父」スタン・リーと、アップル共同創業者の一人で「テクノロジーの王」と言われているスティーブ・ウォズニアックとの出会いが、 米国「シリコンバレー・コミコン」として結実し、ウォズニアックにより「東京コミコン」が提唱されました。 そして、ついに2016年12月山東昭子参議院議員を名誉実行委員会長に迎え、スタン・リーを名誉親善大使として招聘、 さらに第一回親善大使として、ダニエル・ローガン氏、日本からは竹内涼真さんが参加し「東京コミコン2016」として実現し、大盛況の内に幕を閉じました。ウォズニアックが開催する「シリコンバレーコミコン」と親しい関係にある「東京コミコン」は、アメリカン・スタイルをベースとしながらも、 日米ポップ・カルチャーの祭典として、既存のコミック・映画・アニメーション・あるいはゲームショーなどのイベントとは一線を画し、 革新性と楽しさを共有する空間を創出。老若男女問わず、全世代を通して楽しんでいただける知的好奇心を刺激するイベントです。さらにスケールアップした第2回東京コミコンにぜひご期待ください。