9月21日、千葉・幕張で開催された東京ゲームショウ2017で、今年の秀作ゲームを表彰する「2017日本ゲーム大賞」の発表が行われた。今年で21年目、東京ゲームショウの初日に行われる最高峰のゲームを決める式典だ。
司会にはタレントの伊集院光さん。続いてコンピューターエンターテインメント協会岡村会長が登壇した。「20年前からずいぶんゲーム業界も変遷を重ねてまいりました。ハードやゲームテクノロジーの進化の20年だった」とこれまでのゲーム大賞20年の歴史を振り返った。
経済産業大臣賞
「ポケモンGOプロジェクトチーム」
まず発表された「経済産業大臣賞」は、ポケモンGOプロジェクトチームが受賞。AR技術を活用し現実と仮想空間をうまくミックスさせた社会現象にもなった人気ゲームで地域活性化にも寄与したことが評価された。
ポケモンGOプロジェクトチームの石原さんは「いまでは2億9000万本のポケモンソフトを世界で販売してきた。ポケモンGOは一年で7億5000万ダウンロードを記録した。日本の経済にいい影響を与えたと評価されたことはうれしい。今後も楽しさ安全性を向上させ開発を続けたい」とスピーチ。以下、各受賞作を紹介する。
「グローバル賞」日本作品部門
「ポケットモンスターサン・ムーン」(株)ポケモン
海外市場で高い評価を得た作品に贈られる賞。9言語に対応し、世界で1500万本販売。世界中で受け入れられたヒット作。
「グローバル賞」海外作品部門
「FIFA17」 エレクトロニック・アーツ(株)
新エンジンを使用しよりリアルさを出したサッカーゲーム。
ベストセールス賞
ポケットモンスター サン・ムーン (株)ポケモン
調査期間内で日本国内で最多販売を誇った作品に贈られる賞。
特別賞
プレイステーションVR (株)ソニーインタラクティブエンタテインメント
各選考委員からの推薦で決まる賞。
ソニーインタラクティブエンタテインメント・副社長三浦さんは、「目につけて楽しむVR、360度どこを見てもリバーシブルな空間で楽しめる独創性、創造性掻き立てられ身震いするような感動を体験できるよう努力していきます」とコメント。
ゲームデザイナーズ大賞
「INSIDE」 Playdead
独創性を1番の軸として各ゲームのTOPクリエイターが審査員として選ぶ。
優秀賞
1年間に優れた作品 11作品が選ばれる。今回は名だたるタイトルが次々発表された。
1、「オーバーウオッチ」 (株)スクウェア・エニックス
2、「ペルソナ5」 (株)アトラス
3、「ポケットモンスター サン・ムーン」 (株)ポケモン
4、「ファイナルファンタジーXV」 (株)スクエアエニックス
5、「人喰いの大鷲トリコ」 (株)ソニー・インタラクティブエンタテインメント
6、「バイオハザード7 レジデンドイービル」 (株)カプコン
7、「仁王」(株)コーエーテクモゲームス
8、「NieR:Automata」 (株)スクウェア・エニックス
9、 「Horizon Zero Dawn」(株)ソニー・インタラクティブエンタテインメント
10、 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」 任天堂(株)
11、 「モンスターハンター ダブルクロス」 (株)カプコン
日本ゲーム大賞
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」 任天堂(株)
<大賞を受賞した任天堂のスピーチ>
「ゼルダシリーズでは20年前に一度大賞を頂いてるんですが、私がプロデューサーになってから優秀賞を頂いたことはあっても大賞はありませんでした。この20年試行錯誤を繰り返してきましたが、私のやりたいことを実現してくれたスタッフに感謝したいです」