8月25日、9月1日と2週にわたって放送されたタモリ倶楽部の「2017空耳アワード」。8月25日放送(前編)では空耳音楽に合わせVTRで演じる主演男優賞に「グアンタナメラ」メキシコ音楽を「あんた舐め〜ろ〜♪」の空耳に合わせてアイスを配るおじさんを演じた藤田佳彦さん(58)が選ばれた。
実は藤田さん、当サイトを8月より運営する(株)ヨシクラデザインの顧問行政書士さん。アニメ好きらしく、先日、空耳の主演男優賞を獲得報告にご来社いただいたついでに、「1UP情報局」でお話を聞かせて頂いた。
藤田さんが空耳俳優になったきっかけは、あるアニメの主人公に関係があるという。45歳で行政書士として独立と同時に俳優を志願しプロダクション入り。これまで数々の作品でちょい役を演じてきたが、一昨年「ブーメランパンツ1丁で全身に金粉を塗る仕事があるけど出てみないか」と声がかかり二つ返事で快諾。それが空耳俳優としてのスタートだったと言う。
「誰もやりたくなかったから私のところにまで降りて来たのではないでしょうか。しかし、その仕事をすんなり受け入れられたのは憧れの人物像があったからなんです。その人物こそタイガーマスクの伊達直人なんですよ。伊達直人は普段は実直な青年ですが、子供達にも笑われているようなキャラクターでもある。しかしタイガーマスクとしてリングに上がると実は強い。そこに憧れるんですよ。だから私も普段笑われてもいいんです。私には空手があるから」と藤田さんはにこやかに答える。
「私が憧れる強さは外に見せびらかすものではなく、内に秘めるものなんですよ」とも。
藤田さんはフルコンタクト(直接打撃制)空手で有名な芦原会館3段の腕前。タイガーマスクのような強さに加え、実在の人物で劇画「空手バカ一代」(これもアニメとなった)で喧嘩十段と謳われた芦原英幸氏の芦原会館に25歳で入門した。現在、道場では先生として生徒たちに毎週稽古をつける。
最初は伊達直人のカッコ悪さが嫌だったという藤田。しかし、伊達直人が弱い部分を見せたり、子供に馬鹿にされても平気でいられるのはタイガーマスクの強さがあるからと気がついたと言う。
更に憧れるアニメヒーローとして『ゲゲゲの鬼太郎』を挙げた。
「鬼太郎はねずみ男にいつも裏切られますが、戦いの後、鬼太郎がいつも許してあげるところが好きです。他のアニメは敵を倒して終わりですが、鬼太郎は違うんです。人間界と妖怪の世界の融和を目指し鬼太郎は戦ってるんです」と熱く語る。藤田氏は、タイガーマスクのように強くありたいが、相手を徹底的に打ちのめす強さではなく、鬼太郎のように共存するための強さでありたいと語った。
そして藤田さんは「今度はアイスとクーラーボックスを持って御社に伺います」と編集部に「リアルあんた舐めろ♪」を約束してくれた。それも楽しみにしつつ、今後も伊達直人を目指し、濃い顔のキャラで更に笑わせ続けてくれることを期待したい。
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