8月22日(火)、東京・秋葉原の老舗カレー専門店「ベンガル」が15時をもって営業を終了、閉店となった。閉店理由はビルオーナーが立て替えを検討しているもので、今後「ベンガル」は移転先を探して再開を目指す。
アキバのカレー文化を支え続け44年
ベンガルは1973年創業の老舗。インドカレーでもなく、欧風カレーでもない、オリジナルのスパイスを配合して完成するサラっとした口当たりのカレーには、多くのファンがいる。店主の浅見文隆さんは、「ビルが立て替えを検討しているようで、残念ですが一旦お店は閉店させて頂きます」と話す。最終日となったこの日、オープンの11:30から常連さんを中心にお客さんが集まり、12:00の時点では並びの状態になっていた。秋葉原に勤める男性は「しばらくこの味が楽しめなくなるのは残念。お店が復活することを祈って食べにきました」と話してくれた。
いつもニコニコ笑顔がトレードマークの浅見さん、実は二代目の店主。先代の女性店主・笹本さんが44年前にお店をオープンした時について聞くと、「ちょうどカップヌードルやマクドナルドが流行り始めた頃で、世の中の食生活がガラッと変わってきた時代ですね。当時はまだ外食する店が少なかった。秋葉原駅前には大きな市場があったし、周辺は問屋や商社ばっかり。照明やアンプの専門店がたくさんあって、人々が働く街という活気がありましたね」と浅見さん。
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