10月31日。今宵はハロウィンナイト。例年、東京・渋谷では、若者たちが街を埋め尽くさんほど溢れかえる。互いに写真を撮り合ったり、酒を片手に交流したり。若者たちが織り成す一つの風物詩になっているといえよう。一方山手線の反対側はどうか。脈打つ東京の大動脈・秋葉原──。サブカルの聖地と呼ばれるこの街は、その時どんな様子だったのだろう。取材した。
終電過ぎてなお盛り上がる「渋谷」
まずは渋谷の様子からレポートしたい。元は秋の収穫を祝ったとされる「ハロウィン」は毎年10月31日に行われるお祭り。昨晩はちょうどその日に当たる。渋谷のランドマークである「SHIBUYA109」周辺は歩行者天国となり、多くの人でごった返した。23:00、若者に声をかけると「仲間で行こうとしていたクラブが人多すぎてパンク状態で、こっちに流れてきた」とのこと。ちょっとお酒が入っている様子で「ウェイ♪」といった感じだ。コスプレ撮影歴が長い記者だが、「かわいい……」と意外に反応してしまう。しかもみな気軽に撮影に応じてくれるのだ。優しい…!
歩行者天国が解除された00:30、終電を過ぎる時間だというのに、まだまだ駅からセンター街方面に人が押し寄せて来る。スーパーマリオ、不思議の国のアリス、ワンピース、ポケモン……カラフルな衣装のコスプレ着用者で立錐の余地もない。コミケのコスプレ広場における殺到にも近いものがあるが、カメラマンが皆無というのが不思議な感覚である。ラーメン屋からはドラゴンボールのZ戦士が出てきた。街もコスプレ文化を認めている。
■渋谷photo…Yoshihiro Hirai
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