3月10日(土)神奈川・横浜ラジアントホールで東京女子プロレスの興行「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら横浜に行くだけさ!」が開催された。
(記事提供・イーファイト)
東京女子プロレスは飯伏幸太やケニー・オメガを輩出し、路上プロレスなどが有名なDDTプロレスリングが運営している団体。他団体との交流はなく、基本的には鎖国状態。イチから選手を育成するのが特徴だ。
旗揚げから約5年が経った現在、所属選手が増えたのはもちろん、“筋肉アイドル”としてタレントとしても活躍している才木玲佳や、かつてアイドルグループ“LinQ”で活躍していたが、昨年卒業したのを機に「闘うクビドル」となった伊藤麻希といったアイドルレスラーが定期参戦。
ついには人気アイドルグループの“アップアップガールズ(仮)”とコラボして、プロレスも本気でやるアイドル「アップアップガールズ(プロレス)」のメンバーを決めるオーディションを開催し、今年1月4日後楽園ホール大会で4人のメンバーがデビューしたばかりだ。昨年DDTがサイバーエージェントのグループ入りしたこともあり、AbemaTVでの中継も開始。いまや大会を開催する度に、超満員札止めになる人気団体に成長している。
王者・山下が3度目の防衛を成功
▼メインイベント TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○山下実優
12分55秒 ※クラッシュラビットヒート→片エビ固め
<挑戦者>黒音まほ●
※第5代王者が3度目の防衛に成功。
山下実優は、シングル王座「TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス」の現チャンピオンで、旗揚げ時からずっとこの団体を牽引していた自他ともに認めるエースである。空手経験者にして、シュートボクシングの試合にも出場したことがある。
このタイトルに挑戦したのが、“ゾンビガール”黒音まほ。そのキャッチコピー通り見るからにゾンビで、試合中も隙あらば対戦相手を食べようとする。東京女子プロレスで一番強い山下に勝てば、この団体をゾンビワールドに変えることが出来ると考え、ゆくゆくは世界中をゾンビだらけにしたいようだ。
アイドルレスラーが多い東京女子プロレスは、ファイトスタイルも正統派な選手が多い。まほもゾンビなので、食べようとするあまり噛みつくことはあるが、実は技巧派ファイターだったりする。
しかし、この日はタイトルマッチということもあって、パイプイスをリング内に持ち込んで山下を殴るといったラフファイトを披露。かなり苦戦した山下だったが、逆にイスの上にまほを叩き付けると、最後は必殺のクラッシュラビットヒート(ランニングキック)で勝利。3度目の防衛に成功した。
試合後「ゾンビってめっちゃ狂ってて、試合していてめっちゃ楽しかった」とマイクで語ると、エースらしく「チャンピオンとして、これからも東京女子プロレス、ワタシが盛り上げていきます!」と宣言。そこに「ちょっと待って! 調子に乗んな!」と待ったをかけたのが、まほのタッグパートナーである辰巳リカ。
辰巳は山下にも負けないくらい東京女子を盛り上げている自負があり、これから先、東京女子を引っ張っていくためにベルトが欲しいと挑戦表明。辰巳の覚悟を感じた山下は、5月3日の後楽園ホール大会でタイトルマッチをやろうと指定した。
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