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【カメラ】カメラグランプリ2018大賞はソニー「α9」、ニコン「D850」二冠

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カメラ記者クラブおよびカメラグランプリ2018実行委員会は、 「カメラグランプリ2018」の大賞、レンズ賞、あなたが選ぶベストカメラ賞、カメラ記者クラブ賞を発表した。 大賞はソニー「α9」、 レンズ賞はオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」、 あなたが選ぶベストカメラ賞はニコン「D850」、 カメラ記者クラブ賞はニコン「D850」とパナソニック「LUMIX G9 PRO」となった。
mainカメラグランプリ2018は、写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体の担当者の集まりであるカメラ記者クラブ(1963年9月発足)が主催し、 カメラグランプリ実行委員会の運営のもと選考委員を組織し、2017年4月1日~2018年3月31日に発売された製品から各賞を選考するというもの。

その先進性を高く評価された「α9」が大賞

2017年 5月26日。価格はオープン。ソニーストアでの発売価格は498,880 円+税

2017年5月発売。希望小売価格・オープン。ソニーストアでの発売価格は498,880 円+税


期間内に新発売されたスチルカメラの中から、 最も優れたカメラ1機種だけが選ばれる「大賞」はソニー「α9」。選考理由は以下の通りだ。
「今後のカメラの可能性を感じさせる歴史的な一台。 35mm判フルサイズ撮像素子を採用したミラーレス機として高い性能を持つ。 メモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサーの高速読出しにより、 メカシャッターではなく電子シャッターをメインとして使うミラーレスカメラの可能性を示した。 それにより電子シャッターでありながら歪みの少ない像で、 無音撮影でのAF/AE追従最高20コマ/秒の連写と電子ビューファインダーのブラックアウトをなくすことを実現している。
AF性能も高く、 画面の約93%をカバーする693点の像面位相差AFによる精度は高く、 また人の瞳を認識しフォーカスを合わせる瞳AFの追従性も高い。 ミラーレスカメラの印象を根底から変え、 静止画でも動画でもこのカメラだからこそ撮れるもの、 撮影シーンがあると感じさせられる。 プロの用途にこたえるカメラ。 選考委員の多くがその先進性を高く評価した」

「極みの一本」と言わしめたオリンパス「17mm F1.2」

2018年1月発売。希望小売価格165,000円(税込178,200円)

2018年1月発売。希望小売価格165,000円(税込178,200円)


日本国内で新発売された交換レンズの中から最も優れた1本を選ぶ「レンズ賞」は、オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」。選考理由は以下。
「高い解像力とボケの質の両立を目指した開放F1.2のシリーズの中でも現時点で最も広角の大口径レンズ。 広角レンズでも使いやすい画角である一方で、 開放F1.2による浅い深度を楽しめる。 メーカーが真正面から取り組んだボケは、 本格カメラとして期待できる量があり美しくにじむ描写。 撮影者の想いを託せるレンズになっている。
ハイコントラストで高い解像感は、 絞り開放から使える描写なのも魅力。 レンズ構成の複雑さを感じさせない自然な描写で、 撮像素子が小さくレンズの実焦点距離が短くなるマイクロフォーサーズの表現の幅を広げる。 同社のボディーと組み合わせた際にAFレンズとして、 確実なフォーカシングが可能。 卓越した描写であり極みの一本」

写真愛好家が憧れる一眼「D850」

2017年9月発売。メーカー希望小売価格はオープン。ニコンダイレクトでの販売価格は399,600円(税

2017年9月発売。希望小売価格・オープン。ニコンダイレクトでの販売価格は399,600円(税込)


一般ユーザーがWeb上の専用サイトから投票する「あなたが選ぶベストカメラ賞」(投票期間:2018年3月23日~4月12日)にはニコン「D850」。選考理由は以下。
「光学ファインダーを用いるデジタル一眼レフカメラとしての完成形。 クイックリターンミラーを装備した名機として歴史に残るカメラ。 有効4575万画素という超高画素でありながら、 高い次元で高速性能と高感度性能を実現。 上位機と同じAFシステムによる確実で高速なフォーカスに加え、 ボディー単体で約7コマ/秒、 マルチパワーバッテリーパックMB-D18とLi-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL18bまたはEN-EL18aを組み合わせれば最高約9コマ/秒の高速連続撮影を実現。 低感度から高感度も高い画質であり、 オートホワイトバランスの精度も高い。
一点突破ではなくすべての面でバランスがとれており、 報道やスポーツ、 ポートレート、 鉄道、 風景などジャンルを問わない万能性を高い次元で実現している。 丁寧な作りで思い通りに操れるスムーズな操作感も魅力。 一眼レフとしての機能と使い勝手を磨き上げ、 一眼レフの矜持を見せてくれた。 写真愛好家が憧れる一眼レフとして仕上がっている」

意欲的な一台と高評価の「LUMIX G9 PRO」

2018年1月発売。希望小売価格・オープン。パナソニック通販サイトでは209,880円(税抜)

2018年1月発売。希望小売価格・オープン。パナソニック通販サイトでは209,880円(税抜)


最後に、カメラ記者クラブ会員が「大賞」を受賞したカメラを除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、大衆性、 話題性、 先進性に特に優れた製品と認める「カメラ記者クラブ賞」には、前出ニコン「D850」とパナソニック「LUMIX G9 PRO」が選出。
「LUMIX G1(2008年発売・第20回カメラ記者クラブ賞受賞)からはじまったミラーレスカメラの10年目に登場した写真愛好家を意識した最上位モデル。 本格的なスチルカメラのハイエンド機として、 性能を向上させた意義があり、 従来モデルから成熟してきた。 静止画を撮るという行為に対して細部まで作り込まれていながら、 LUMIXらしい4K/6Kフォトといった最新機能が取り入れられている。
作り手が写真に向き合ったことが感じられる真面目なカメラであり、 マイクロフォーサーズ機として完成度が高く、 これからの実用的なデジタルカメラの方向性を示している。 高速連写性能、 AF性能など、 シーンに応じた撮影に適応できる意欲的な一台で、 写真撮影者にとって最高にちょうどいいカメラといえる」

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