9月3日(日)まで、愛知・名古屋「名古屋市博物館」で開催されているゴジラの歴史と魅力に迫る展示会「ゴジラ展」が盛況だ。7月中旬に開幕したこの展示会だが、夏休みシーズンに突入し、連日多くの観光客でにぎわっている。
圧巻の「ゴジラスーツ」展示
会場には、撮影で使用した歴史ある「ゴジラスーツ」(着ぐるみ)がいくつも展示されていた。その他、デザインスケッチや、撮影スタジオを思わせる街のミニチュアなども見ることができる。細かく書き込まれたスケッチや、精巧なゴジラスーツを間近で目にできる機会がいかに貴重かが実感できた。昨年、シリーズ12年ぶりとなる新作『シン・ゴジラ』が公開され大ヒットを記録していることもあり、会場には意外にも若いカップルや、若者グループが目立った。特撮を体験できるスタジオでは、ゴジラと自分の姿が一緒に映像に現れ、親子連れに人気が高い様子だった。
映画の中ではほんのワンシーンで終わってしまう街の破壊シーン。しかし、展示会場に再現されたジオラマを見ると、高いものづくりの技術を実感できる。8月8日(火)には、初代ゴジラのスーツアクターとして活躍し、日本特撮界の草分け的存在だった中島春雄さん(88)が亡くなった。いまはCGやVFXを駆使した映画が主流だが、その原点には中島さんや、今回展示されているいくつもの造形作品があったことを「ゴジラ展」を見ることでさらに感じられるだろう。
会場の外にも色々な展示物が…!!(次ページへ)