のべ55万人もの来場者を集め12月31日に閉幕した「コミックマーケット93」(会場・東京ビッグサイト)。今回も「コスプレ広場」は盛況だったが、中でも記者が痛感したのは「中国人美少女コスプレイヤー」の活躍だった。
コミケの取材時、メディア関係者は東京ビッグサイト東館某所に集められ、10時過ぎに一斉入場となる。大手メディア記者陣とはここで「またお会いしましたね」と再会することになる。あるwebメディア記者と雑談していたところ「今回は中国から来た黎狱(リーユウ)さんを会場で探す。可愛さのレベルが違うんです。1UPさんも見つけたら教えて欲しい」と熱望された。
日本人コスプレイヤー・伊織もえさんが中国でブレイクしていることは聞いていたが、「中国人美少女コスプレイヤー」がメディアの間でも話題にあがるとは想定外だった。たしかに、ネット上では2016年頃から「中国に美少女コスプレイヤーがたくさんいる」とのまとめや記事があがるようになった。みなお人形のような綺麗な顔立ちで、「まるでフィギュアのよう!」と礼讃する言葉が並んでいた。
三日目 舆水幸子
最終日寒過ぎです!!そして雨が降っていました(´;ω;`)過ごし休憩しちゃた、皆さん今日もお疲れ様でした❄️ pic.twitter.com/jbWlEVnxDz
— 黎狱 (@Liyu0109) 2017年12月31日
十重二十重にも及ぶカメラマンの輪
過去ネットで中国人コスプレイヤーを何人か調べたことがあった。しかし彼女らの主戦場は中国版Twitter「weibo」とあり、中国語が読めない。写真だけを見た感想は「写真レタッチのレベルがちょっと行き過ぎていて、リアルが可愛いかは不明」という印象が正直なところだった。コスプレ写真において画像のレタッチ(修正・加工)は必ずセットでついてくるもの。写真を「盛る」ことは原作により近づけるためや、そのコスプレイヤー自身の美意識をアピールするためでもある。
しかし過剰なレタッチは「違和感」を与えてしまいかねない諸刃の剣。「彼女たちは実際どんな容姿なんだろう」と、1UP情報局記者も気にしつつ、コスプレ広場に向かった。
コミケ3日目、西館屋上で異様なほど巨大な「囲み撮影」を発見し、記者もその輪に飛び込んだ。その中心で中国人コスプレイヤーを発見することができた。小柔SeeU(シーユウ)さん。Twitterフォロワー9万を超える中国在住のコスプレイヤーで、今回のコミケと正月秋葉原で開催されるイベントのために来日した。ちなみに彼女、「weibo」では79万ものフォロワーがいて、1つのつぶやきに1000以上の拡散ボタンが押されるほどの人気者。会場には日本語を話せる通訳兼マネージャーの女性がいて、取材に応じてくれた。
この日はRe:ゼロのレム(バニーガールver)のコスチューム。リアルで見たお顔立ちは、正直いうと加工の必要が全くないほど均整が取れ、間違いなく美人だ。顔立ち、プロポーションのバランスもよく、コスプレカメラマンからの撮影依頼も多いと一瞬でわかる。しかも立ちポーズ、座りポーズと、指示をしなくとも多彩なポージングを披露してくれて妖艶さがあった。1UP情報局が撮影した写真はほぼ無加工。透明感ある表情は彼女特有の武器だと感じる。
12時〜13時に屋上にいます!今日はかぜ気味で早く終わらせて頂きます。よろしくお願いします pic.twitter.com/MumRhF4eB4
— 小柔SeeU/冬コミ金曜東ち05a (@seeu_cosplay) 2017年12月31日
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