82種類のいきものたちによる、様々な面白い求愛行動をまとめた書籍『恋するいきもの図鑑』(株式会社カンゼン)が秋葉原の書泉ブックタワーはじめ、全国の書店他で発売された。
いきものたちの「恋愛観」はその種類によって千差万別だ。「サーバルのメスはオスのなわばりに入ってケッコン相手を探す」「フェネックのカップルはすきがあればイチャイチャ」「アライグマのカップルはほとんど確実に子どもができる」──。
本書には、このようないきものたちの“求愛”に関する行動が、かわいらしいイラストと共に紹介されている。「なかよしに恋する」「プレゼントで恋する」などジャンル分けされているのも特徴で、それぞれの特徴を分かりやすく説明しているため、非常に読みやすい。
数多くの著書がある動物学者・今泉忠明氏が本書の監修者だが、本書の「はじめに」には以下の説明書きがある。
「求愛の仕方は一種の言葉で、同じ仲間にしか通じません。だから雑種ができないのですね。この本には動物たちのさまざまな求愛方法が書かれています。おかしなもの、奇妙なものなどいろいろですが、どうしてそんな求愛方法が発達したのか、考えながら読むときっと新しい発見があるはずです」
『けものフレンズ』で登場した動物も多数収録!
本書を読んでみると、あることに気付く。そう、TVアニメ『けものフレンズ』で登場した動物が数多く紹介されているのだ。なんという担当編集者のしたたかさ。しかし、この資料は貴重である。実際、どのくらい掲載されているのか調べてみた。
サーバル、フェネック、アライグマ、カバ、コツメカワウソ、ジャガー、トキ、アルパカ、スナネコ、アメリカビーバー、オグロプレーリードッグ、ライオン、アラビアオリックス、ニホンツキノワグマ、ヘラジカ、アフリカタテガミヤマアラシ、シロサイ、パンサーカメレオン、ハシビロコウ、アフリカオオコノハズク、ワシミミズク、マーゲイ、ロイヤルペンギン、イワトビペンギン、フンボルトペンギン、コウテイペンギン、キタキツネ、
キンシコウ、ヒグマ、リカオンと以上、30種類を確認。
ほぼほぼ網羅しているといっても過言ではないので、作品のファンであれば、より深く楽しめるだろう。ちなみに、さすがにツチノコは掲載されていなかった。
商品概要
恋するいきもの図鑑
■発売日:2018年2月6日
■価格:1,080円(税込)
■判型:四六判
■ページ数:160P
■監修:今泉忠明
■企画・編集・構成/株式会社ライブ