10月1日(日)秋葉原を含む千代田区全域で運用されているレンタサイクル「ちよくる」に、新型車両が加わっていることがわかった。これまで車体番号は0001〜9999と4桁が主流だったが、この新型車体は5桁の番号になる。過去車両との改善点を調べてみた。
現在、東京23区では自転車シェアリングのサービスが盛況だ。これまで千代田区、中央区、港区を皮切りに、江東区、新宿区、文京区、大田区も開始。どの区で借りても、どの区で返しても良いという「相互利用」が利便性をあげている(大田区のみは相互利用不可)。10月1日には渋谷区、練馬区でもスタートしさらに利用者が増えている状況だ。
安価で電動自転車を24時間いつでもレンタルできるとあり、買い物など短距離の移動や、通勤、通学、『ポケモンGO』のポケモン探し時などによく利用されている。我ら秋葉原がある千代田区は「ちよくる」というキュートな愛称がついていて、秋葉原公園や、秋葉原UDX、芳林公園などの駐輪場でよく見かける。
そんな「ちよくる」の最新車両があることに気がついたのは10月3日。ちよくる運営事務局に問い合わせると「新型の車体は機能的には過去のものと変わっていません。ただ渋谷区、練馬区とサービスが開始され、今後より利用者が増加することが見込まれますので、9月29〜30日前後から新型を随時増やして配置しています」との回答。
1UP情報局記者が勝手にレビュー
「ちよくる」を取材の脚がわりにしている1UP情報局編集部は、この新型車両を勝手に「10000系」と命名し、早速試乗してみた。以下は記者の個人的感想。バッテリー残量なども影響しているので、すべて以下の通りではない。
●これまでの「強」「標準」「オートエコ」の出力パワー設定が「パワー」「オートマチック」「ロング」に変更。パワーモードは過去の「強」モードと同一か。いずれにしても加速時「お父さんが背中をおしてくれている」感覚があり◎
●バッテリー残量がわかりづらい。過去タイプはボタン1プッシュで一目瞭然だった
●運転時の安定感は過去車体よりある
●加速については過去車体のもののほうがMAXスピードがでる感覚
●加速については、過去車体より小刻みに加速されていく感覚(マニュアル車のギアチェンジ時のような感じ)
●カゴが広くなったので、貨物積載量が増加
●サドルが広くなったので、臀部負担が軽減
●ベルはちよくる定番の「グリッピング・ベル」から「フリッキング・フィンガー・ベル」タイプに変更
●ハンドル中央シャフト部分に、謎のハンドル固定ギア(?)が装着。走行時は使用する必要がないので、ちよくる車両を回収、充電、均等に配車する「ちよくるガーディアン」(運搬業者さん)用の機能か
●ペダル部分やバッテリー部分も、かっこいいデザインになった
●フレームが軽量化された印象、ダウンチューブがさらに下がり「ママチャリ乗り」(片足をペダルにのせ、助走をつけてまたがる乗車作法)がより簡易になった
以上である。一部用語は1UP情報局記者が勝手に命名したものとありご容赦願いたい。納車された車両はすべて新品とあり、フォルムも美麗。ぜひ一度乗ってみて欲しい。
【余談】ちよくる便利な使い方
ちよくるは、指定されたポートであればどこで返却しても良い。雨が降る予報があっても、行きはちよくるで向かい、もし降雨でも行き先のポートで「乗り捨て」できる。また、終電後も利用可能も嬉しい。もし終電を逃しても、自宅近辺にちよくるポートがあれば自転車で移動し返却すればいいのだ。1時間利用しても100〜200円程度とかなりコスパがいい移動手段である。