昨年、第8回大学読書人大賞(※)を受賞した『いなくなれ、群青』(『階段島』シリーズ)の著者・河野裕の傑作小説『サクラダリセット』シリーズ(角川文庫/角川スニーカー文庫)が、2017年春TVアニメとして放送れることが決定した。すでに発表している2017年春【前篇】【後篇】2部作にて全国ロードショー予定の実写映画と連動して、2017年春にTVアニメ、実写映画と多角的に展開していく形となる。
これは、僕が君と再び出会う物語。
本作は、能力者の集まった街「咲良田(さくらだ)」を舞台に、彼らが織り成す美しくも切ない、そして優しい感動の物語。「一つの涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。そんな優しい細やかな願いとともに、この街に能力は生まれていった。
純粋なまでに他人の幸せを願い、時にその目的のためなら手段を選ばない浅井ケイ(あさいケイ)、彼のことを一途に慕う極めて特殊な力を持った春埼美空(はるきみそら)、かつて能力が原因でなくなってしまった相麻菫(そうますみれ)。失った彼女を取り戻すため、ふたりが力を合わせ、時を駆け巡っていく青春SFラブストーリー。
※全国の大学文芸サークルによる投票と評論と議論によって、大学生に最も読んでほしい本を選ぶ年に1度の催し
原作はいま「階段島」シリーズなどで最も注目される若き俊才河野裕の処女作。全7巻にわたって、描かれる物語は、透明感溢れる文体とともに、細部に散りばめられた伏線もあいまって、その圧倒的な構成力から見る人の心をとらえて離さない。
本作のアニメーション制作は、『ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、『planetarian』などを手掛け作品の魅力を最大限引き出していくdavid production。監督は『のんのんびより』シリーズ、『田中くんはいつもけだるげ』などの川面真也。作品独自が持つ、空気感を巧みに表現する彼が、本作「サクラダリセット」でdavid producitonとタッグを組み、はかないながらも煌めいている、瑞々しい高校生の青春を描き出す。
シリーズ構成は、『ef-a tale of memories』などの高山カツヒコ。緻密に練られた作品の世界を全話脚本を担当することで、キャラクター、ストーリーを原作同様繊細に紡いでいきます。キャラクターデザインには『バクマン。』、『食戟のソーマ』の下谷智之。この不思議で温かい世界のキャラクター達を情感たっぷりに描き出す。
この度、発表になったティザービジュアルは、主人公浅井ケイが大切に想う二人と作品の重要な場所となる、とある場所でのある日の一番面を切り取ったものになる。二人の笑顔とその先にあるものとは――
作品概要
サクラダリセット
■スタッフ:
原作:河野裕「サクラダリセット」シリーズ(角川文庫/角川スニーカー文庫)
監督:川面真也
シリーズ構成:高山カツヒコ
キャラクターデザイン:下谷智之
アニメーション制作:david production
アニメ公式サイト:sagrada-anime.com
公式 twitter:@sagrada_anime
(C)河野裕・椎名優 /KADOKAWA/アニメ「サクラダリセット」製作委員会