4月14日の大きな揺れに始まった「熊本地震」は、過去前例がないほど広範囲で余震が発生し、いまも大きな被害を生んでいる。秋葉原では、秋葉原エリアの店舗関係者で構成された「秋葉原交流会」実行委員メンバーが、熊本支援のための活動を進行している。同会はメイド喫茶「JAM Akihabara」などの人気店舗も協力している組織。今後は店舗のオーナーや店長に、支援活動の協力を求める。
秋葉原店舗のネットワーク活かす
同会代表の佐々木氏は、中央通りにある「サンコーレアモノショップ」店長を長年勤め、街で働く人々やオタク業界関係者の交流を深める活動をしてきた人物。「ササキチ」というニックネームで多数のweb番組などに出演し、秋葉原の魅力発信のためほぼボランティアで活動を続けてきた。
佐々木氏に話を聞くと、「今年9月、秋葉原と絡んだイベントを熊本で開催すべく動いているところだった。その最中発生した大地震。現地の担当者の方も被災された。パイプを生かして、どんな些細なサポートでもいいので、動きたいと思っている。アキバのお店の方達ならきっと協力してくれる」(佐々木氏)と答えてくれた。支援活動は、同氏が主宰していた「秋葉原交流会」のネットワークを利用することになった。
熊本で支援活動するメンバーと連携
地震発生3日後の4月17日、現地に安否確認をしたところ、義援金、食料などはもちろんだが、女性用下着、生理用品、靴下、消臭スプレー制汗剤、軍手などの物資が極端に少ないという状況がわかったという。「それら不足物資のご提供頂ける方は、秋葉原交流会事務局(東京・秋葉原)まで郵送、または持ち込んでもらえると嬉しい。荷物は随時郵送。義援金は5月12日、直接現地トラックで向かい届ける予定。店舗にも募金箱を設けて頂き、民間支援基金『秋葉原店舗交流会熊本支援基金』として募金を呼びかける」(佐々木氏)という。
物資や義援金は、熊本県北区にあるサイトウエーブ合同会社に送られる。同社はweb制作などを行うベンチャー企業だが現在、10名いる社員総出で復興支援にあたっている。「報道されている熊本市、益城町、南阿蘇村以外の避難所は支援物資が枯渇している場所も出ている。直接現地で支援活動を行っている同社に、物品を提供し、一刻も早く避難所に届けてもらう」と佐々木氏は語る。アキバ発の被災地支援活動。今後も様々な動きが見られそうだ。
【支援物品、義援金などのお問い合わせ、送り先】
秋葉原交流会実行委員
〒101-0021
東京都千代田区外神田3-7-3 東冷ビル302
akiba@corerare.jp
代表 ササキチ(佐々木位宗)