コミックス累計1,300万部超の人気を誇る、渡辺航による漫画が原作の自転車ロードレースアニメーション『弱虫ペダル』。8月28日(金)より劇場版が公開され、ファンからは「泣けて笑えて熱くなる!」などの声が上がり、話題を呼んでいる。
そんな『弱虫ペダル』に、突然ハマった1UP情報局の編集長。会社の休憩室に置いてあった漫画を読み終わったところで、なにやら良からぬ企画を思いついたようで……。
京成佐倉~秋葉原まで自転車で行って来い
『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道たちが通う千葉県立総北高校。アニメでは千葉県に実在する「京成佐倉駅」のカットが登場してる関係もあり、「千葉県佐倉市」が作品の聖地として認知されている。最近では公式コラボとして自転車を使用した巡回スタンプラリーなどが行われ、積極的にアピールしているようだ。
ときに作中、坂道くんは“小学生の頃から毎週、自転車(ママチャリ)で秋葉原に通っている”とされている。「京成佐倉駅」から「秋葉原駅」までは、直線距離にして約41km。実際に道なりに向かうとなると約46kmほどかかる。これを往復で移動していたというから驚きだ。ちなみに「京成佐倉駅」の場所は下記のとおり。
そんな坂道くんの経歴を見て、編集長は思った。
そして編集長は、部下である記者を呼びつけ、「ということで、行って来て。はい、これ服一式。自転車はすでに現地にあるから!」と指示。「……は?」と、理解不明な命令に反論しようと思った記者だったが、そう……1UP編集部は無慈悲なまでに“縦社会”なのだ。編集長が白と言えば白、行けと言えば行くしかないのだ。
しかし、記者は『弱虫ペダル』をまったく知らないうえ、キーボードとコントローラーぐらいしか持たない怠惰な生活を送っている人物。とてもじゃないが自転車で千葉から東京まで走るなんて――。
無慈悲。あまりに無慈悲である。
用意された衣装も「女性サイズのL」で、すぐ腹と背中が出るわ、ヘルメットは工業用で、田舎の中学生を髣髴とさせるわ、極めつけは地図がないわ。そりゃあ能面みたいな顔にもなる。
このまま自転車を放置して電車で帰るという“ウルトラC”を決めたいところだが、すでにハンドルには謎のカメラが装着されている。なんでもCASIOのデジタルカメラと『弱虫ペダル』のコラボ商品だそうで、「これで道中の動画の撮影をすべし」とのこと。
逃げ出したい気持ちが溢れるなか、とりあえず動くしかないので、タクシーの運転手さんに「東京ってどっちですか」と聞き、「正気か」みたいな顔をされたところで旅はスタートした。
道分からんよ! しかも、なんか自転車通りづらいし、坂は多いし!!
自転車を漕ぎ始めて30分後、すでに弱音を吐き出した記者。ギブアップしようと編集長に電話をかけることを決意した。
帰ろう、自転車で秋葉原に。
▼ペダルをひたすら回し、大いに迷った軌跡がこちら▼
撮影:弱虫ペダル×EXILIM EX-FR-10
撮影:弱虫ペダル×EXILIM EX-FR-10
所要時間:6時間43分
「ちくしょう! もっと大変だったのにダイジェストにされた!!」と憤りを感じながらも、なんとか完走を果たした記者。感想としては、『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道くんのように、これを毎週末往復するのはとてもじゃないが体力的に無理だということ。最短距離で国道を走ると、意外に自転車が走れるスペースが狭く、結構危ないということだ。
ちなみに、一番キツかったのは、“秋葉原駅前で1人撮影班を待ち、好奇の目にされされた3分間”だった。
さあ、いい絵も撮れたし、編集長に報告に行こう!
まさかの“中に誰もいないEND”とは……。と、絶望のまま編集長の机に目をやると……。
次ページでは、今回使用した『弱虫ペダル×EXILIM EX-FR-10』の製品情報をお届け!